客室乗務員は、あのカーテンの向こうで何をしているの?[ギャレーでの過ごし方]
こんにちは、みさたる(Twitter:@misatal1)です🙆♀️
私は2015年6月〜2020年6月まで、香港の航空会社で客室乗務員として働いていました。
さて、飛行機に乗るとこんな空間↓を目にしますよね。
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ここはギャレーといいます。
主に食事を用意するためのスペースで、
オーブン
コーヒー・ティーメーカー
給湯器
食事のカート
サービス備品
などが置いてあります。
国際線などの長いフライトで、サービスが終わってからギャレーのカーテンが閉められていることにお気づきですか?
今日は、カーテンを閉めた後のギャレーで、客室乗務員が何をして過ごしているのか?についてお話したいと思います🙆♀️
次に飛行機✈︎に乗る時は
「へぇ、こんなことして過ごしているのね。」
と温かい気持ちで思いを馳せていただけると、嬉しいです😊笑
客室乗務員がギャレーでしていること①:お茶会
定番ですね。何かしらお茶やコーヒーを片手に、あれやこれやお喋りしています。
その中でも王道パターンがあるのでいくつかご紹介します。
パターン1:偉い人のトークショー
多いです。機内で一番偉い人が自分の話したいことを話して、私たちが取り巻いて
「へぇー!すごーい!へぇー!」とリアクションをする会です。
「うちの娘が〜!」
「うちのメイドが〜!」
という話を「うんうん、うんうん。」と聞いて過ごします。笑
パターン2:ゴシップ大会
「友達から聞いたんだけどね!AさんとB君、知ってる?外地ステイのときAさんがB君のお部屋に入っていったんだって!でもB君は既婚者なんだよ!スキャンダル!!」
みたいな話、めちゃくちゃ多いです。皆さん同じネタで1〜2週間くらい生きていけるので、うっかり標的にされた人は見事に超有名人になります。
自分を正当化するつもりはないですが、私はあんまりこの話題には参加しません。
なぜならこの手の話題は広東語で繰り広げられているから🙆♀️
「えっ!なになに〜?」とわざわざ英語に訳してもらうほど興味もありません。
私はいつも、窓からの景色か自分のネイルを眺めていました。悲しい子です。笑
パターン3:休暇と旅行先について
CAは旅行が大好きです。というのも、福利厚生として空席待ちをすれば格安で飛行機に乗れる特典があるからです。
なので長いお休み=旅行!という感覚です。
だいぶ話のネタが尽きちゃったなーというときは
「So, When is your next annual leave?(で、次の有給はいつなの?)」
と聞くのが鉄板でした。笑
前回スペインいったけど最高だった!
マチュピチュは絶対行ったほうがいいよ!
◯◯っていうリゾート地で、こんなことがあったよ〜
など、自分が行ったところ・次に行きたいところの情報交換を始めます。
これだけで15〜30分は持ちます。笑
客室乗務員がギャレーでしていること②:お料理大会
給湯器とオーブンしかないギャレーですが、それを駆使して一生懸命お料理をして過ごします。
ちなみに衛生上の問題があることはしていません!
パターン1:オーブンを使って・・・
一番よくあるのが、機内食についてくるこんなお菓子
・台湾ではパイナップルケーキ
・日本線ではレーズンサンドやスイートポテトなど…
を温めて食べることです。ちょっとお洒落なティータイムになります。
あとは、インド線でナンが余ったとき。
バターと砂糖を乗せて焼いた、悪魔のおやつを作ってました。とっても美味しいけどカロリー大爆発です。
パターン2:給湯器を使って・・・
湯煎してお粥やスープを食べる同僚も多かったです。
私はアマノフーズさんのフリーズドライ食品(高級!)をちびちび食べて幸せを感じていました。
今日のランチはこれにします。CAの味方、アマノフーズさん。基本お湯しか手に入らない機内✈️で何度助けられたことか‥フリーズドライはお湯をかけると具材が生き返ります。超美味しいです。
— みさたる (@misatal1) July 10, 2020
そして今日はとことんだらけます✌️ pic.twitter.com/Zly2pTutuf
ちなみに一時期、同僚の間でめちゃくちゃ流行っていたものがあります。
それは、シーフードカップヌードルに牛乳とタバスコを加えた一品です。
「It's TOMYUM Noodle lah(トムヤムヌードルになるのだ!)」
と喜んで食べていました。
ちなみに私は実践したことはありません…。
番外編:祝いたがりな客室乗務員
客室乗務員は、お祝い事・誰かにプレゼントをすることが好きな人、とても多いです。
お客さんの誕生日はもちろん、同僚のお誕生日・退職間近の同僚に対して機内にあるものでお祝いデザートを作り、せっせと寄せ書きを準備してお祝いをしたりしてました。
客室乗務員がギャレーでしていること③:何か読む
これは会社の規則にもよりますが、何かを読んで過ごしている人も多いです。
(禁止されている会社も多いようです。辛い!)
新聞
サービスで余った新聞は捨てられるので、整理しがてら気になった新聞を読んだりしていました。
特に私たち日本人クルーにとって、日本線への乗務で手に入る日本の新聞は非常に貴重です。日本語に触れることで幸せを感じていました✨
本
私の会社では、
お昼のフライトでは読書はNG!
深夜のフライトなら眠気覚ましに読書OK!
という決まりがあったので、深夜便では本を持っていって読んでました。
深夜便はお客さんも寝ていますし、ギャレーでお喋りしたら迷惑ですしね🙅♀
機内免税品のカタログ
究極に暇なときは、奥義「ショッピングカタログの熟読」です。
私の会社では「今月こんな商品が販売されます」といった説明会は一切開かれないので、商品を独学する必要がありました。
「Let's study together lah(ちょっと一緒に勉強しようよ)」
とみんなでカタログを開き、免税品カートの中でどこに何があるかを確認する作業をしていたのです。
豆知識:この奥義が一番仕事っぽい
さいごに
バタバタ!とご飯も食べられずに終わるフライトもあれば、時間を潰しても潰しても終わらないフライトもあります。笑
そんなとき客室乗務員は、規則の範囲内でこんな風にギャレーの中で過ごしているのです。
最後までお読みいただきありがとうございました✨
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